モジュール詳細：反転赤色暗号

赤を眺めることは、このモジュール上ではごく普通だ。

モジュールは、3つのディスプレー、キーボード、2つの矢印、及び現在のページを表示するボタン(送信ボタン)で構成されている。

右の矢印を押すと、次のページに移動できる。左の矢印を押すと前のページに移動できる。ページは全部で2ページある。

ページ1には、上のディスプレーに6文字の暗号化された単語、真ん中のディスプレーに6文字の文字列が表示される。暗号化された単語に「J」が含まれている場合、同じ位置にある真ん中のディスプレーの文字に置き換える。3ステップ完了後、その文字を再び「J」に戻す。

ページ2には、3つのディスプレーすべてに単語が表示される。上の単語はキーワード1、真ん中の単語はキーワード2、下の単語はキーワード3になる。

以下のルールに従って単語を解読する。

ステップ1：三枡暗号

このステップでは3つの行列とページ1の上のディスプレーに表示された暗号化された単語が必要となる。

1つ目の行列を作成するには、キーワード1にJがある場合はそれをIに変換し、重複する英字の2文字目以降を削除する。それから、アルファベット全体の文字列(Jを除外)を取得し、キーワードに表示された英字を削除する。

シリアルナンバーの最初の数字が奇数の場合、キーワードの末尾にアルファベットの文字列を配置する。そうでない場合、キーワードの先頭にアルファベットの文字列を配置する。

長さが25の文字列を取得したら、それを5×5の行列の形に配置する。

2つ目の行列を作成するには、キーワード2にJがある場合はそれをIに変換し、重複する英字の2文字目以降を削除する。それから、アルファベット全体の文字列(Jを除外)を取得し、キーワードに表示された英字を削除する。

シリアルナンバーの二番目の数字が偶数の場合、キーワードの末尾にアルファベットの文字列を配置する。そうでない場合、キーワードの先頭にアルファベットの文字列を配置する。

長さが25の文字列を取得したら、それを別の5×5の行列の形に配置する。

3つ目の行列を作成するには、キーワード3にJがある場合はそれをIに変換し、重複する英字の2文字目以降を削除する。それから、アルファベット全体の文字列(Jを除外)を取得し、キーワードに表示された英字を削除する。

シリアルナンバーの最後の数字が奇数の場合、キーワードの末尾にアルファベットの文字列を配置する。そうでない場合、キーワードの先頭にアルファベットの文字列を配置する。

長さが25の文字列を取得したら、それを別の5×5の行列の形に配置する。これで3つの行列が揃う。

>暗号化された単語を3組の英字のペアに分割する。各ペアに対して、以下の処理を行う。

• 最初の英字を1つ目の行列から探し、その行と列を取得する。
• 次に、2番目の英字を2つ目の行列から探し、その行と列を取得する。
• 1つ目の行列の行と2つ目の行列の列を3つ目の行列に使用し、最初の英字を得る。
• 1つ目の行列の列と2つ目の行列の行を3つ目の行列に使用し、2番目の英字を得る。

出来上がった文字が新しい暗号化された単語となる。

例

暗号化された単語：BEWCSG
キー1：MALBCDEFGHIKNOPQRSTUVWXYZ
キー2：ABCDFGIKLMNOQTUVWXYZSPHER
キー3：ABCDEFGIKLNPQSTVWXYZHUMOR

M	A	L	B	C	|	A	B	C	D	F	|	A	B	C	D	E
D	E	F	G	H	|	G	I	K	L	M	|	F	G	I	K	L
I	K	N	O	P	|	N	O	Q	T	U	|	N	P	Q	S	T
Q	R	S	T	U	|	V	W	X	Y	Z	|	V	W	X	Y	Z
V	W	X	Y	Z	|	S	P	H	E	R	|	H	U	M	O	R

BE -> DO
WC -> MB
SG -> VI
新たな暗号化された単語：DOMBVI

ステップ2：共役行列分割

このステップでは、ステップ1でキーワード1とキーワード2を用いて作成した2つの行列と暗号化された単語が必要となる。

暗号化された単語の各英字ごとに以下の手順に従う。

• 1つ目の行列から数字の組を見つける。
• 上の数字が行、下の数字が列になるように行と列の数字の組を並べる。
• ひとつ前の行と列の数字の組の右隣に並べた数字を書き留める。

数字全体を読み順で読み取り、それを6組の数字のペアに分割する。

これらの数字を行／列の数字として2つ目の行列に使用し、新たな英字を獲得する。

出来上がった文字が新しい暗号化された単語となる。

例

暗号化された単語：DOMBVI

	1	2	3	4	5	|	1	2	3	4	5
1	M	A	L	B	C	|	A	B	C	D	F	1
2	D	E	F	G	H	|	G	I	K	L	M	2
3	I	K	N	O	P	|	N	O	Q	T	U	3
4	Q	R	S	T	U	|	V	W	X	Y	Z	4
5	V	W	X	Y	Z	|	S	P	H	E	R	5

D -> 21
O -> 34
M -> 11
B -> 14
V -> 51
I -> 31

2	3	1	1	5	3
1	4	1	4	1	1

23 -> K
11 -> A
53 -> H
14 -> D
14 -> D
11 -> A
新たな暗号化された単語：KAHDDA

ステップ3：プレイフェア暗号

このステップでは、ステップ1でキーワード1を用いて作成された行列とステップ2で取得した暗号化された単語が必要になる。

暗号化された文字列を2つずつのペアに分割し、各ペアについて以下の手順を実行する。

• 2つの英字が全く同じ場合、その英字を保持する。
• そうでない場合、その英字が行列の同じ行に存在するなら、その左隣にある英字にペアの英字を置き換える。段の端はループする。
• そうでない場合、その英字が行列の同じ列に存在するなら、その真上にある英字にペアの英字を置き換える。列の端はループする。
• そうでない場合、その英字と同じ行にあり、ペアのもう一方の英字と同じ列にある英字にそれぞれ置き換える。

最初にJであった英字をJに置き換えることで、復号された単語を取得できることに注意すること。

例

暗号化された単語：KAHDDA

M	A	L	B	C
D	E	F	G	H
I	K	N	O	P
Q	R	S	T	U
V	W	X	Y	Z

KA -> RE
HD -> DE
DA -> EM
復号された単語：REDEEM

復号された単語を取得したら、それを送信する。入力を開始すると、全てのディスプレーが暗転し下のディスプレーに入力された文字が表示される。

入力を消去するには、いずれかの矢印をクリックする。ページが移動し、入力した文字列が消去される。6文字を超える入力はできないようになっている。

入力に問題がなければ、「SUB」と書かれたボタンを押して、回答を送信する。ミスが記録された場合、モジュールの最初のページに戻るが、暗号の再生成はされない。